こんにちは。佐々木宏明です。 私の自宅は、東京都下の、国立と西国分寺の間ぐらいにあります。 起業するにあたって、事業所をどこに構えようか、大いに悩みました。 しかし、漠然にですが、中央線一本で行ける範囲がいいな、と考えていました。 とはいっても、都心に近ければ、費用がかかります。新宿から東京の間で相応の広さとなると、これはもう非常に高い。身の程知らずというものです。 最終候補は、吉祥寺、西荻窪と中野でした。(以降、西荻窪は西荻といいます) この三つ、どういう判断基準で残ったかといえば、表向きにはいろいろとホントらしい理由がこじつけられるのですが、実のところ、おいしいお店とレトロな一角がある街でなければならぬという、譲れない絶対条件が頭の片隅にあったことは否定できません。何だかんだいって、オッサンなので、昭和の匂いがなじむのです。 最終的に、三つのなかではこれまで足を運んだことが一番少ない西荻に決めました。 理由は簡単で、西荻にしておけば、隣町の吉祥寺も歩いていけるし、開拓の楽しみがありますからね。 一人でふらりと入れそうな居酒屋に事欠かないのも、好ましい限りでした。 ああ、それなのに……。コロナ禍降臨。 3月22日に引っ越しましたが、この原稿を書いている5月13日現在まで、これまで一杯も西荻の店で飲んでいません。何かと出費がかさむ時期でしたから、家でアルパカのワインばかり飲む日常というのは、それなりに経済的でした。それでも、昼もお店で食べる勇気が出ないというのは想定外です。たとえばラーメン。肩を寄せ合って並ぶのは、いかにも「密」なので、自重するしかありません。 で、しかたなく、西友駅前店か弁当屋さんでちょこっと買うか、普段なら賑わうお店のテイクアウトとなるわけです。 ちょっと、うれしい発見もありました。中野の定食屋の名店、「わしや」が、西荻で弁当を売っているのを見つけたのです。 中野のお店は、サンモールの入り口から最初の小路を右に入ったあたりにあります。カキとかエビ、とんかつ等のフライ系がとてもおいしいお店です。中野は、ラーメンなら「青葉」、うなぎ串なら「味治」が……、おっと、話がそれました。 西荻マイロードに「わしや」を見つけてからというもの、この店を重用していたので、飲食店のテイクアウトの出だしが少し遅れました。 ようやく本題です。これまで開拓したなかで、まずはボリューミーな超ド級の弁当をご紹介します。 「キャロット」のテイクアウトです。 全容をまずはご覧ください。洋食ですが味噌汁付きです。 見てるだけでおなかがいっぱいになりませんか? メインを拡大して……、こちら。 こぶし大のハンバーグはあらびきで、ミンチになりきっていない荒ぶる肉感、デミグラソースも濃厚です。このハンバーグの反対側には、どんぶりから、わっしわっしと詰め込んだ感じの、てんこ盛りのご飯です。 さらにこれです。 ガーリック・スライスがたっぷりのったチキンソテー。
これがメインといってもおかしくないほどの量です。 とてもおいしいです。(狭い事業所はたちまちニンニク臭くなりました) たまらず、オンライン飲み会用に仕込んでおいた赤ワインを、日中からグビッと、コップ一杯ほど飲んでしまいました。 ともかく量が多いので、小一時間かかって完食しました。そんなこんなでほろ酔い&胸やけで、仕事は失速し、四時過ぎに事務所をクローズしました。 「キャロット」は比較的当社に近い、西荻の西側にあります。 アルバイトの大学生が登社したら、ぜひご馳走したいと思います。そろそろお店で食べれるとよいのですが……。 *** 店名 キャロット 定休日 水曜日 住所 西荻北3-13-7ベルハイム西荻1F(駅から徒歩4分)
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こんにちは。佐々木宏明です。 今日は英語の略語集をメンテナンスしていました。製造業の生産計画周辺にも、かなりの略語があふれています。 頭文字Pのあたりをちょっとだけ掲載しますね。こんな感じです。 (おしまい)
(予告)来週あたり、近隣のおいしいネタをアップします。乞うご期待。 こんにちは、佐々木宏明です。 今日は少しマジメな話をします。 シフト勤務(あるいは単にシフト)とは、勤務時間が9時~18時のように、特定の時間帯に固定されず、日毎あるいは一定の期間で、複数の勤務時間を移動する形態の勤務のことです。 日本の労働基準法では、高プロと呼ばれる特殊な専門職を除き、原則として、1日あたりで8時間(休憩時間を除く)、1週間であれば40時間を超えて労働させてはならないとされています。 一方で、昼夜を問わず生産している工場や、警察、警備、病院、コンビニやインフラ等では、要員を継続して配置する必要があります。通常、要員の就業日、就業時間を、なるべく公平に分配して、この問題を解決する方法が採られます。 シフトのパターンは稼働の時間により、まちまちです。 24時間操業でも、土日をお休みにする場合もあれば、土日も休みなく稼働する場合もありますよね? 一つ例を挙げましょう。三直三交代(土日休み)の例です。 この例では、1班から3班のメンバが1週間毎に、早番(6:00~)、遅番(22:00~)、中番(14:00~)を繰り返して、土日を除いて24時間作業します。1つの班のシフト順は2通りで、{早・遅・中}または{早・中・遅}です。土日を挟んだときの負担が{早・遅・中}のほうが小さいので、通常は下記のように、{早・遅・中}の順で出勤するパターンが選ばれます。 土日を非稼働としない完全24時間操業のときには、俗に四班三交代制と呼ばれるものが代表例です。 シフトを語りだすときりがなくて、各社工夫していろいろなバリエーションで対応されているようです。 さて、本日はなぜこのシフト勤務を話題にしたかといえば、プサイジェの仕事を大掴みで理解いただくのによい例だと思ったからです。 プサイジェは計画系のコンサルティング会社ですから、ある意味、上目線で「ここをボトルネック工程としてスケジューリングすべき」とか「この資材の安全在庫はもう少し低い水準に抑えたほうがよい」みたいな提案を、しばしば行います。 しかし、スケジューラーの導入支援をメインにしているので、決してそれだけにはとどまりません。 このシフト勤務の例のようなルールを、どのようにツールに設定するのがベストかを、具体的に提示することも重要な仕事です。 それゆえ、地味なシフト設定の話を持ち出しました。 ん? 何かこれ、面倒なの? と思ったかもしれせん。 面倒ともいえるし、面倒でないともいえます。 上記の例の三直三交代なら、ガントチャート上の稼働可能時間は次のようになるはずです。(白いところが稼働時間) 上記はFLEXSCHEの画面ですが、問題はこの定義をどのようにするかです。 上位システムで、日にち毎に定義しているときには、その情報を流し込む方法を採ります。 しかし、FLEXSCHEで一から定義するときには、日にち毎に延々と定義せず、マクロ式を利用するのが便利だと思います。 私なら次のようにします。(ほかにも方法があります) ブログでの細かい説明は興ざめかもしれませんが、適用条件という列に、マクロ式を記述しています。
対象の日付($_day)の、対象年の通算週数を得るのが、$_day.Weekです。 この数を3で割った余りを求めるには、%(モジュロ)演算子を使用します。 その演算結果を評価して、週ごとに、それぞれの班の割り当てが適用されるようにして、10行目の設定で土日をお休みにすると、出来上がりです。 ツールによる構築の以上のようなことを(シフトだけではありません)、お客様の求めに応じて、テケテケっと定義して、それをお客様と共有して、毎日の生産計画がサクサクっとできるようにする、これこそ私たちプサイジェの仕事だと思っています。 ちなみにプサイジェの仕事は、高プロ制度枠でもよいのですが、「一定の年収要件を満たす」という条件のハードルが非常に高いので(笑)、無理せず普通の日勤としています。 (おしまい) (補足)厳密にいうと、元旦を出勤される会社では、実はこの式ではダメなんです。通算週数を計算で使っているので、年をまたぐときにパターンが崩れてしまいます。でも、土日休みの会社が、わざわざ元旦は出ないはずなので実用解です。 こんにちは。佐々木宏明です。
西荻窪に会社を構えて1か月。 これは私の個人的な印象ですが、西荻(にしおぎ)というのは「気張らずがんばらなくてよい街」です。 言うほど個性的でもないし、昭和っぽいところもありますがレトロというほどでもない。 土日は中央線の快速が止まらないわりに、それを不便に感じたり、卑下することもない。 ホント、くどいですけれども「気張らずがんばらなくてよい街」です。 そういった雰囲気を醸し、ほどほどに人気があるのにはいくつか理由がありそうです。 たぶん、その理由のひとつは「食べ物」です。 ラーメン屋さん、カレー屋さん、洋菓子屋さん、パン屋さん、洋食屋さん……。 住んでいる、道を行きかう人たちは、気張らずがんばりませんけれど、お店のほうはしのぎを削っています。 その道に詳しい方なら、膝を乗り出して、大いに語ってくれるでしょう。 そして、私も素人なりに一言申し上げたくなって……、それで今日はパン屋さん、それも食パンに絞ってお話ししたいと思います。 駅の北側を少し進むと、新宿に本店を持つ「一本堂」があります。言わずと知れた食パンの名店です。中央線沿線であれば、三鷹や国立にもありますが、どちらも駅から遠いので、西荻店はとても使い勝手がよいように思います。 お店のなかには一名ずつしか入れないので、外には列ができていることが多いようです。新参者の私には、ゆるりとした西荻気質のせいか、コロナ禍のせいかはわかりませんが、行列はソーシャル・ディスタンスが保たれて間延びしているように感じました。味はご存じの方も多いと思いますが、マジメなつくりというのがピッタリで、オーソドックスで香りがよいのが特徴です。食パンのみ、4~5種類のバリエーションがありますが、私は店名を冠した基本のパンか、「高密度」というのが好みです。 「一本堂」からさらに100mぐらい北へ進むと「進藤製パン」があります。ここも「一本堂」同様、食パン専門です。店に一人ずつしか入れないのも、行列ができるのも「一本堂」と似ています。何を隠そう、この店に初めて入ったのは「一本堂」と間違えて並んでしまったからです。スマホで場所にあたりをつけて歩いていて、うっかり長めの列に騙されてしまいました。(このときは「一本堂」のほうで列がなかったのでしょう) この店のパンはもっちり柔らかくほんのり甘いのが特徴です。生で食べるなら最高、っていう感じでしょうか? たぶん子どもはこっちのほうが好きだと思います。 「一本堂」と「進藤製パン」。私の買った回数は、これまでに両方とも二回。 二つのお店は、今日も見た目はおだやかに、そのじつ熾烈な戦いを繰り広げているものと思います。 さて、話はガラリと変わりますが、村上春樹の小説で、「パン屋再襲撃」という短編があります。 お腹の空いた主人公の僕は、相棒とパン屋を襲撃することにします。先客のオバサンがクロワッサンを買って立ち去った後、僕と相棒は店主に包丁を突き出して脅迫します。すると店主は自分の好きなワーグナーを聞いてくれたら、パンを進呈しようと言い出します。不思議な提案でしたが、二人はそのとおりにして、飢えをしのぎます。 十年の月日が流れ、僕は結婚し、法律事務所に勤めています。相棒はその後行方知らずです。 新婚の僕は、我慢できないほどの空腹で、深夜に目を覚まします。そして昔、パン屋を襲撃したことがあると、妻に白状します。すると妻は、いまの状況はパン屋の「呪い」に違いないと言い出します。そして「呪い」を解くには再びパン屋を襲うしか手立てがないと断言します。 決意を固め、二人で街に繰り出しますが、真夜中なのでパン屋は開いておらず、しかたなくマックを襲うことで折り合いをつけます。僕たちは、マックの店員にハンバーガー30個を要求すると、店員はマニュアルのうえでは、金のほうがよいと、僕たちに愚痴りますが、最後は協力(?)してくれます。 とまぁ、文才のない私がアウトラインを説明すると、以上のような話です。 で、ご紹介した二店に話を戻しましましょう。 「一本堂」と「進藤製パン」、いずれも食パン専門で、クロワッサンは置いていません。そして、店頭にいるのはむくつけきワーグナー好きのオジサンでもありません。また、西荻窪のマックは駅のそばにありますが、その間近には交番があったりもします。 つまり、はっきりしているのは次のことです。 西荻の二つのおいしいパン屋は、激戦区にありますが、襲撃には向いていません。 (おしまい) |